子育ての現場や、指導者が持つよくある悩みが「子ども・生徒が言うことを聞かない」「つい叱ってしまう」ということです。
ですが、
「叱らなくても子どもは十分に成長する」
それはチャイルドカウンセラーと、チャイルドコーチングの資格を取得し日々勉強しながら、20年に渡り子供を指導してきた経験から感じられる事です。
最近もたまに耳にしますが、スポーツの世界には、選手が厳しい監督の暴力や暴言などに耐え、結果を出している「強豪」と呼ばれるチームがいます。
「結果」が出ているのだからその指導は正しい
本当にその考えは正しいのでしょうか。
泳げない子供を海に落として、苦しみもがきながら手足を動かしている内に、自然に泳げるようになった
果たしてこの泳ぎの指導は正しいのでしょうか。
赤羽道場では、これは正しいとは思いません。
でも厳しい練習じゃないと、「大会で勝てないのでは・・・」「子供が立派に成長してくれないのでは・・・」と心配になる親御様がほとんどだと思います。
今日は、赤羽道場で実践している指導方法を少しだけ紹介させてください。
1. 子どもは「叱られなくても伸びる」
- 道場では「できなかったこと」に目を向けるより、「できたこと」を見つけて褒める。
- 叱るよりも「挑戦を認める」ことで、やる気と自信が自然に育つ。
2. テコンドーが育てる「自分で考える力」
- 練習では「次はどう動く?」「どっちの技を選ぶ?」と選択肢を与える。
- 子どもが自分で考えて行動する習慣が身につく。
- 些細な事でも役割を持たせる。(見学している保護者のために椅子を出す、アルコールスプレーが切れていたら補充してもらう)
- 問題に対してすぐには答えを与えない。まず自分で考えた答えを言ってもらい、決して否定をせず「その考え方もあったか」と発想力を褒める。
- 5分間だけ先生になってもらう → 上級生が、下級生に1つだけでいいので技をマンツーマンで指導してもらう。
3. 自然な結果から学ぶ経験
- ミットを強く叩きすぎると手が痛い → 力加減を覚える
- 声を出さないと気合いが弱くなる → 声を出す大切さを理解する
- 先生が叱らなくても、子ども自身が「結果」から学べる環境になる。
- 生徒をよく観察してほんの少しでも成長していたら「蹴りがうまくなったな」と
4. 道場での具体的な声かけ例
- 「声が小さい!」ではなく「声を大きく出すと、パワーがアップするよ!」
- 注意力が散漫な生徒に「もっと集中しなさい!」ではなく「(その子が絶対わかるテコンドーの問題を出して)正解!いつも先生の話を聞いてくれてありがとう」
- 「失敗した」ではなく「挑戦したことがえらい!!」
目次
まとめ
テコンドーの稽古を通じて、子どもはただ技を学ぶだけでなく、
- 自分を信じる力
- 自分で考える力
- 他人を思いやる力
を自然に身につけていただきます。
「叱らないで伸ばす」ことは子どもの自己肯定感を高め、長い人生で大きな財産になります。
赤羽道場では「叱らない教育」を実践しながら、親御様と共に子どもたち一人ひとりの成長をサポートしています。